むくまるのパソコン寺子屋

比較的簡単なパソコン関連の記事を扱っています。WindowsやLinux、AndroidのソフトやTipsの紹介など。

トラブル

Linux Mint MATE 18でインターネット接続がおかしい時の対処法

今までLinux Mint MATE 17.3 32bit版を使用していたパソコンに、2016年にリリースされた、Linux Mint MATE 18 64bit版をインストールしてみました。

ところがインターネット接続がおかしくてソフトのインストールはできないは、アップデートはうまくできないはWebページは正常に表示されないはと、エラーが頻発して困り果てておりました。これは失敗したかなと思い元に戻そうとしたのですが、なんとか解決に至ったのでメモを残しておきます。

ネット接続環境は以下のようです。

Ethernet有線接続、IP4接続方式:自動(DHCP)

PCのアドレスをDHCPサーバから自動で取得する、つまりインストールしたままの設定です。さんざん調べまくったらどうやら、この状態ではDNSサーバの設定に問題があることがわかりました。DNSサーバが適切に設定されていないため、ネット接続でエラーを吐きまくるようです。

対処法としてまず手動でDNSサーバの指定をします。まずメニューからコントロールセンターを開きましょう。

コントロールセンターの「システム管理」という項目からNetworkを開きます。ネットワーク設定が起動したら「DNS」タブを選択します。

次にDNSサーバを追加します。ウインドウ下の「Unlock」ボタンをクリックして、管理者権限で編集します。(パスワードの入力を求められるのでログインパスワードを打ち込みます)

大抵はルーターのIPアドレスを入力すればOKだと思います。

例 192.168.1.1  

 これでネットワーク関連のエラーは無くなりますが、PCを再起動すると設定がリセットされてしまい元の状態に戻ってしまいます。これはOSをインストールしたままの初期状態だと、dnsmasqというコマンドを使用する設定になっているため、こいつがDHCPサーバから割り振られた(先ほど手動で設定したアドレス)DNSサーバの設定を上書きしてしまうため問題が解決しないようです。

そこでdnsmasqを使用しないように設定し直せばいいわけです。その方法ですがまずNetworkManager.confというファイルを見つけます。端末を起動して以下のディレクトリに移動してください。

$ cd /etc/NetworkManager/
$ ls
NetworkManager.conf  VPN  conf.d  dispatcher.d  dnsmasq-shared.d  dnsmasq.d  system-connections

このNetworkManager.confを編集してdnsmasqをコメントアウトします。必ず管理者権限でテキストエディタを起動してください。ここではvimエディタを使用する例をあげておきます。

$ sudo vim NetworkManager.conf

ファイルを開いたら以下のように「dns=dnsmasq」という項目の先頭に「#」と入力してコメントアウトします。

[main]
plugins=ifupdown,keyfile,ofono
#dns=dnsmasq (※行頭に#と入力してコメントアウトする)

[ifupdown]
managed=false

以上の変更をしてPCを再起動させます。設定がきちんと反映されているかどうか念の為に確認。再び端末を開いて以下のコマンドを打ちます。

$ cat /etc/resolv.conf

# Dynamic resolv.conf(5) file for glibc resolver(3) generated by resolvconf(8)
#     DO NOT EDIT THIS FILE BY HAND -- YOUR CHANGES WILL BE OVERWRITTEN
nameserver 192.168.1.1
search flets-east.jp iptvf.jp

nameserverが設定したものと同じになっていますね。これで成功です。因みにIP6のアドレスが追加されている場合もありますが、問題ない様子です。GUIで確認したい場合は先程のコントロールセンターからNetwork設定を開きDNSサーバの一覧を参照してください。

2017-01-07

Firefox 50.0 for Linux で動画が再生できないときの対処法

Firefox for Linux のバージョンが50.0に上がりましたが、以下のようなメッセージが表示されて一部の動画が再生できないようです。

libavcodev may be vulnerable or is not supported, and should be updated for play video

対処法は幾つかあるようなのですが、とりあえず一番簡単そうなものをメモしておきます。

まず新規ウインドウを開き、アドレスバーに「about:config」と入力します。

※ここで「動作保証対象外になります」と言う警告が出ると思いますが、「危険性を承知の上で使用する」というボタンをクリックして次に進みます。

色んな項目がずらずらと出てきますが、検索ボックスに次の項目を貼り付けて該当する設定を表示させます。

media.libavcodec.allow-obsolete
状態が「初期設定値」、値が「false」になっていることを確認します。

次に設定をダブルクリックして状態を「ユーザー設定」、値を「true」に変更してください。

以上の作業を完了したら「about:config」のタブを閉じてFirefoxを再起動させます。すると動画が再生できるようになっていると思います。

ひとつ注意点ですがこの方法だとセキュリティ設定に穴を開けることになるので、あくまで自己責任で行ってください。

以上です。

2016-11-27

 

Windows10アップグレードはちょっと危険なこともある?

前回はWindows7搭載機をWindows10にアップグレードしようとして、失敗したという報告をしました。それでネットを徘徊していると同じように失敗したとか、入れたけど動作がおかしいという情報が結構あがっているようです。

アップグレードの最大のネックはドライバ類の互換性かと思われます。メーカーがWindows10用のドライバを公開しているなら、それを導入すればまず問題は起こりません。しかしそれがない場合は「賭け」の要素が強くなってしまいます。

自分が使ってるパソコンはホントに大丈夫なのかという疑問が出てきますね。そんな時は各PCメーカーのサポート情報を参考にするといいです。というかまず参考にしてください。

私はこの情報収集を怠って、アップグレードに挑んでしまいました。その結果が見事な爆死です。ちなみに私の使用機種、レノボ製PCのアップグレード対象製品はこちらにまとめてあります。


この表を見ると私の所有するideapad Z575はどこにも見当たりませんでした。ただググってみると同じ機種でアップグレードに成功してる方もいるみたいだし。なんで自分のは失敗したんだろう?どうも腑に落ちない点がありますが、事実失敗してるので仕方ありませんが。

今後古いドライバの更新サポートも増えてくる可能性はあるし、Windows10自体も改良されて、アップグレードできる機種は増えるかもしれません。

ただ現時点ではWinodws7(SP1)がインストールされているちょっと古いパソコンでは、Winodws10はまともに動作しない可能性が高い気がします。システムもそれなりのものが要求されますしね(最低メモリ容量は64bit版が2GBで32bit版が1GB必要。ストレージ空き容量は64bit版が20GB以上で32bit版が16GB以上必要)。

快適に使用するためにはメモリは最低容量の倍くらいは必要でしょう。

うちのPCはレノボのノート以外全部自作機なんですよね。しかもかなり前に組んだやつばかり。なのでWindows10は無理っぽいです。

2015-08-26

Windows10へのアップグレードに失敗した件

みなさんもうWindows10使っていますか?私むくまるもどの程度の出来栄えなのか知りたくなったので、サブで使っているPCをアップグレードしてみることにしました。

今回アップグレードに挑戦したのはレノボのノートPC ideapad Z575です。もともとWinodws7 64bitがインストールされていました。アップグレード方法はもうあちこちで説明されているので、ここでは割愛しますが、約90分位で全て完了しました(ただしSSD使用機)。

それで早速アップグレード完了していきなり無線LANが使えない、マジか(涙)。有線接続にするとこちらではネットに接続できたので、とりあえず無線LANのドライバを入手して何とか無線接続はできるようになりました。

しかし起動時にその他にもよく分からないエラーや警告が出まくり、うざいしその対策もわからないし一体どうなっているのやら?どうもメーカー純正のツール類と相性が悪いようなのですが、これ全部削除していいのかもわからず。これでは使いものにならないじゃないか。

それからエラーとは関係ないのですが、フォントのレンダリングが汚い。これ一番期待していたところなので、がっかり感が半端なかったです。何か方向性が間違ってないか?マイクロソフト……。

また私はフラットデザインがどうしても好きになれません。ウインドウのチープさが泣けてくる。アクティブなウインドウと非アクティブの区別がつかない。これもいけてませんね。

まあ、いろいろ文句を言っても仕方がないので、とりあえずカスタマイズをと思いまして、Windows10の「設定」を開こうとしたらこれが何度やっても開かないのです。これシステム壊れてませんか?

結論、アップグレードに失敗してますね。システムの「設定」が開かない状態なので元の状態に戻す「回復」の機能も使えず、もうお手上げ状態になりました。

ということで今回はリカバリーディスクを使ってWindows7に戻しました。期待感が強かっただけにホント残念でした。再度挑戦すればもしかしたら成功するのかもしれないけれど、 今のところその気力がありませんです。

何が原因でアップグレードに失敗したのかがわからないので、迂闊なことは言えません。でもまあこういうリスクも有るんだなということで、これからアップグレード予定の方は不測の事態に備えて、データのバックアップだけはきちんととっておいたほうがいいです。

2015-08-22

仮想デスクトップソフトDexpotがダウンロードできない件

Dexpotとは以前過去記事で紹介しました、Windowsで仮想デスクトップを実現させるソフトです。さて、その最新版(2014年9月13日の段階で最新版は1.6.14 Build2439でした)をダウンロードしようとしたところ以下のようなトラブルに遭遇しました。

【2014年9月17日追記】
Chrome、Firefoxともにダウンロードできるようになりました。早速Dexpotをインストールして使用したところ特に問題はありませんでした。
【追記終わり】


まずGoogle Chrome(バージョン 37.0.2062.120 m)でダウンロードしようとしたところ、次のような警告が出て「不正なファイル」扱いされます。

no-01.png

ファイル自体はダウンロードされるのですが、そのままでは使えないこのようなファイルとなってしまいます。

no-01-a.png

次にFireFox(バージョン 32.0.1)で試すとダウンロード自体をブロックされてしまいます。

5a03879e.png


ちなみにInternet Explorer(バージョン 11)だと問題なくダウンロードできました。

果たしてDexpotは問題のあるソフトなのでしょうか?ダウンロードできたインストーラーを、ウィルス・スキャンしてみたところ脅威は見つかりませんでした。この場合ChromeとFirefoxの処理を信じてインストールしないほうが無難なのでしょうか?

ダウンロード元であるDexpotの公式サイトのFAQやフォーラムで情報を探してみたのですが、英文でよく分からず……orz

参考情報
不正なソフトウェアや迷惑ソフトウェアのダウンロードの警告(Chromeのサポートページ)

(2014-09-13)