むくまるのパソコン寺子屋

比較的簡単なパソコン関連の記事を扱っています。WindowsやLinux、AndroidのソフトやTipsの紹介など。

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Android版Google日本語入力でトグル入力をオフに設定する

スマホの文字入力方法といえば、多くの方がフリック入力を使っていると思います。フリックの他に幾つか入力方法はあるのですが、フリックと同じように使われているトグル入力というものもあります。

トグル入力とは従来型の携帯電話と同じ文字入力方法です。たとえば「あ」のキーを連打すると「あ→い→う→え→お」というように、次々と文字を打ち込むことができます。

Google日本語入力の初期設定ではこのトグル入力とフリック入力の両方が有効になっています。つまり同じキーを連打すると入力文字が次々と変わっていきます。

これはこれで不便に感じないかもしれませんが、たとえば「ああ」とか「はは」とかが連打で入力できません。好みの問題ですが、今回はGoogle日本語入力でこのトグル入力を無効にして、フリックだけで文字を入力する設定をしてみます。

まずスマホの各種設定からGoogle日本語入力の設定画面を開きます。簡単に呼び出すにはソフトウェアキーボードの画面で、入力切替のボタン(左下にある「あA1」と書いてあるボタン)を長押しします。すると「入力オプション」という窓が出ますので、そこから「Google日本語入力の設定」という項目を選択します。

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Google日本語入力の設定画面が出てきます。「ソフトウェアキーボードの設定」の2番目の項目「ソフトウェアキーボードの詳細設定」という項目を選択します。すると「縦画面のソフトウェアキーボード設定」という画面に切り替わります。

そこの2番目の項目「入力スタイルの設定」を選択します。すると「ケータイ打ち」「フリック入力」「ケータイ+フリック入力」という選択肢が出てきますので、そこから「フリック入力」を選びます。ちなみにケータイ打ちというのがトグル入力のことです。

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以上で設定は終了です。

ここで一つ注意点がありまして、「横画面のソフトウェアキーボードの設定」というのが別個に用意されています。縦画面でも横画面でも同じ設定を適用する場合(通常はこの設定で問題無いと思いますが)は、「縦画面の設定を使用する」のチェックを付けて、横画面の設定を無効にしておくといいでしょう。

設定場所は先程の「縦画面のソフトウェアキーボード設定」の下の方にあります。ちょっと分かりづらいですがよく探してみてください。横画面の設定を無効にすると、それ以下の設定項目がすべてグレーになり設定できなくなります。

5ca09fe4.png



(2014-09-07)

gnupackでネットワークドライブにアクセスする

gnupack(詳細は過去記事「書庫ファイルを解凍するだけで使える gnupackとは」を参照して下さい)のbashからNAS(ネットワーク接続ストレージ)にアクセスしようと考えて、「mount」コマンドなどをいじっていたのですが、どんなオプションを付けてもうまくマウントできませんでした。

それでちと調べたのですが、どうやらIPアドレス直打ちでネットワークドライブにアクセスできるようです。

因みに対象のPCやNASには固定IPアドレスを割り当ててあり、予めアドレスが分かっている事が前提になります。

入力するコマンドは以下のとおりです。

cd //192.168.x.x/

※「x」の部分は実アドレスに置き換えてください。


これで対象ホストのファイル共有しているディレクトリ(フォルダ)に移動することができます。実に簡単で拍子抜けしてしまいました。

(2012-11-18)

minttyをUTF-8環境で使う

昨日紹介したgnupackのデフォルト文字コードはsjis(cp932)なのですが、Windowsでもファイル名にUTF-8が使えるようになったことだし、時代の流れに合わせてminttyをUTF-8環境に変更してみましょう。

因みに私個人的にはUTF-8の方が都合がいいです。と言うのも今使っているLinux(ubuntu)もUTF-8環境ですし、テキストファイルもUTF-8で統一しています。

手順の前に注意点がひとつ。

オンラインマニュアルに、

gnupackの環境変数 LANGを ja_JP.utf8にするとデスクトップ(/top)のマウントに失敗します.


という記述がありますが私の環境では特に問題なく動作しています。

e36fc4ed.png

デスクトップでの操作(問題ないように見える)

それでは設定の変更手順です。

※その前に以下の設定を行なって不具合が出てもむくまるはサポートできませんので、自己責任でお願いします。

◆/c/gnupack/config.iniの編集

[SetEnv]

LANG = ja_JP.cp932

をコメントアウトして

LANG = ja_JP.UTF-8


にする

◆~/.bashrcの編集

次の値の追加

LC_ALL=ja_JP.utf-8; export LC_ALL



◆日本語マニュアル(man)の導入

コマンドを駆使してなんでもできる上級者なら不要かもしれませんが、初級者だとどうしても日本語マニュアル(man)は欲しいところです。

日本語化したマニュアルはネット上で公開されていますので、gnupackに日本語manページを入れる(Mina Techさんのサイト)を参考にしながら導入してみて下さい。

このページで紹介している内容自体がかなり難しいのです。でも手順が詳しく書いてあるので、まあコマンドは呪文だと思って頑張ってみてください(汗)。

ただしこのサイトでは最終的な出力をsjis(ja_JP.cp932)で行う設定になっています。このまま使うと当然文字化けが起こりますので、PAGERの設定を次のように変更します。

~/.bashrcに次の値を追加する

export PAGER='lv -c Oa



manコマンドの検索パスを指定する

~/.bashrcに次の一行を加える

export MANPATH='/usr/share/man/ja_JP.UTF-8/'



これで文字化けしてないマニュアルを見ることができるはずです。

私の環境(Win7 64bit)ではこれで問題なく動作しておりますが、変更は上に書いたとおり自己責任でお願いいたします。

(2012-11-6)

Adobe Flash Player 10.2をインストールする

2011年2月8日にAdobe Flash Player 10.2がリリースされました。今回のバージョンアップではパフォーマンスの向上、複数モニターでのフルスクリーンモードのサポート、サブピクセルレンダリングの強化などが図られているようです。

詳細をご覧になりたい方はAdobe社のブログ(英語)を参考にしてください。

早速Firefox3.6とGoogle Chrome9にインストールしてみましたので手順を解説してみます。手順は簡単なのでアプリのインストールに慣れている方なら、まず迷うことはないと思いますが念のため。

まずインストーラをAdobe Flash Playerダウンロードサイトからダウンロードして下さい。

ダウンロードが完了したらWebブラウザを終了させ、インストーラーをダブルクリックして起動します。ここでコンピューターへの変更を許可するかを聞いてくるので「はい」のボタンをクリックします。

インストーラーが起動したら「使用許諾に同意しました」という項目にチェックをつけてインストールボタンをクリックします。

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インストーラのウインドウ(画像クリックで拡大表示)


以上でインストール作業は終了です。

IEをお使いの方はダウンロード手順が少々異なりますが、ダウンロード時に表示されるページに詳しい解説が載っているのでそちらを参考にすれば簡単にインストールできます(念の為にリンクを張っておきます)。
IEで導入する手順

インストーラが起動してからの手順はFireFox等とほぼ同様です。


余談になりますが現在Google Chromeと同時にインストールされるFlash Playe plugin(バージョン10,2,154,12にて不具合確認)はテキストボックスで日本語が入力できない不具合があります。これを回避するにはChromeに同梱されているFlash Playe pluginを無効にしてAdobeが提供しているプラグインだけを有効にする必要があります。

手順は簡単で、アドレスバーにabout:pluginsと入力します。するとインストールされているpluginのリストが表示されます。そこでページ右上の「詳細」をクリックしてさらに詳細情報を表示します。

ここで2つFlash Playe pluginがインストールされているのを確認して、「場所」C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Google\Chrome\Application\9.0.597.94\gcswf32.dll にインストールされている方のpluginを無効にしてください。無効化したらタブを閉じます。以上で日本語が入力できるようになります。

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pluginの無効化(画像クリックで拡大表示)


※C:\Windows\SysWOW64\Macromed\Flash\NPSWF32.dllの方はAdobe社から提供されているpluginなのでこちらを間違えて無効にしないでください。

※ファイルの場所はWindows7(64bit)のものです。

S.M.A.R.TでHDDの健康状態を検査する

HDD(ハードディスクドライブ)はパソコンの数ある部品の中で特に壊れやすいものです。しかもデータを保存している重要パーツなので結構厄介者であります。

しかしこのHDDの寿命や障害ををある程度の正確さで割り出してくれる便利な機能をHDDは持っています。それは
S.M.A.R.T(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)という仕組みです。現在流通している殆どのHDDが対応しているので、突発事故の予防ということでぜひ定期的にチェックしてみてください。

そのチェック方法ですが専用のソフトを使用します。フリーソフトでいろいろなものがあるのですが、今回は国産ソフト「CrystalDiskInfo」(作者ひろひろ氏)を紹介します。早速作者さんのWebサイトからソフトをダウンロードしましょう。

Crystal Dew World

インストーラー版とZIP版がありますが簡単に導入できるインストーラー版をお勧めします。インストールは画面の指示に従って進めば簡単にできますので詳細は省略します。

インストールが終了したら早速起動してみてください。管理者権限を要求されますので、もし立ち上がらない場合はアイコンを右クリックして「管理者として実行」を選択してください。

HDDの状態収集のためウインドウが開くまで少々時間がかかります。起動するとこのようなウインドウが開きます。

3a74d902.png

メインウインドウ(クリックで拡大)

ウインドウの構成は二つです。上段がHDDの基本情報と診断結果の簡易表示、下段にはS.M.A.R.T情報の詳細が表示されます。S.M.A.R.T情報の詳細はかなりの専門知識を要求されるデータなので上級者向けです。
取りあえず「健康状態」の表示が「正常」なら問題はないでしょう。ただしどのような状態が正常なのかは「判定の基準値」を変更することで変わってきます。この基準の設定はやはり上級者向けなので取りあえずデフォルト値に設定しておけば良いと思います。

また健康状態の下に「温度」が表示されています。このHDDの温度は重要なのでぜひチェックしてください。HDDは通常は55℃までは正常に動作することになっています。しかし50℃に達しているような場合はパソコンの冷却に問題があるかHDDが故障寸前である可能性があります。データのバックアップや HDDの交換などの対策を準備したほうがいいかもしれません。

最後に重要なことですがCrystalDiskInfoで正常と表示されてもHDDは故障するときは故障します。S.M.A.R.T情報はあくまで目安ですので、重要ファイルのバックアップは日頃の習慣にしてください。重要なファイルとは「無くしてしまうと二度と取り戻せないファイル」のことですよ。

S.M.A.R.T情報についてさらに詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください。

wikipediaのS.M.A.R.Tの記事(日本語)