むくまるのパソコン寺子屋

比較的簡単なパソコン関連の記事を扱っています。WindowsやLinux、AndroidのソフトやTipsの紹介など。

MP3音楽関連

foobar2000アルバムアート乗っ取り取りあえず解決

前々回の記事で書いた通りフリーの音楽再生ソフト「foobar2000」(以下fb2kと書きます)のアルバムアート表示が乗っ取られてしまう問題ですが、やっと原因を探り当てることができたので報告します。

ちなみにおさらいです。不具合になったのは Windows7のWMP12(Windows Media Player)で発生したのですが、ジャケットの画像を埋め込んだMP3ファイルをWMPのライブラリに登録すると、同じフォルダにある別の画像を埋め込んだファイルのアルバムアートの表示(fb2kでの表示です)が全部置き換わってしまうという不具合でした。

よくよく調べてみたらWMPはライブラリに登録された音楽ファイルのアルバムアートのサムネイルを同じフォルダに作成するという仕様になっていたのです。作成されるのは「AlbumArtSmall.jpg」というファイルと「Folder.jpg」という2つの画像ファイルです。

何故これが発見できなかったかといいますとこの2つのファイルは隠しファイルでしかもシステム属性が有効になっていていました。どういう事かといいますと通常のWindows の設定ではエクスプローラに表示されないのです。これらを見られるようにするためにはフォルダオプションで設定を変更する必要があります。

検証したい方のためにこのような不可視ファイルを見られるようにする設定変更を書きます。

まずエクスプローラーのメニューの「ツール」→「フォルダオプション」を選択枝ます。そして「表示」タブを選択して次の画像のように2箇所の項目を変更します。

hhide-02.png
「隠しファイル~」を表示させるに変更

hhide-03.png
「保護された~」のチェックを外す(警告が出るがOKする)

こうすると見えなかった画像ファイルがエクスプローラのウインドウに出現します。

68b03c0c.png

憎らしい隠しファイルが出現した

※ちなみに隠しファイルの検証が済んだらフォルダオプションの設定を元に戻しておくことをお勧めします。うっかりミスでシステムの重要ファイルを消してしまう可能性もあるので保護されたファイルを表示させるのは危険だからです。

この2つのファイルを削除すれば取りあえず問題は解決します。しかしWMPのライブラリに音楽ファイルを登録するとまた同じファイルが作成されてしまいます。設定変更でこのファイルを作らないようにできるかと思いまいて、WMPのオプションを良く調べてみたのですが Windows7のWMP12では該当するオプションは発見できませんでした。

たぶん2chあたりで回避策が上がっている可能性はありますのでどうしてもWMPの設定変更をしたい方は調べてみるといいかもです。

今のところWMPだけ弄っていたのでは解決しないので、 fb2kでこの問題を避ける設定変更をしてみましょう。fb2kのメニューから「File」→「preferences」と進み設定ウインドウを開きます。左のツリーから「Display」を選択して「Album art」の項目からアルバムアートで読み込むファイルの名称リスト(Search patterns)からFolder.jpgを削除します。以上の設定変更でアルバムアートが乗っ取られることはなくなります。

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Folder.jpgを削除する

ちなみにこの設定変更をするとFolder.jpgというファイルをfb2kがアルバムアートとして読み込まなくなりますが、ジャケットの画像はMP3ファイルの中に画像を埋め込める仕様になっているのでそちらを推奨いたします。やり方は こちらの過去記事を参考にして下さい。

それにしてもWMPの仕様はなんとかならないものでしょうかね。余計なファイル(しかも隠し属性の)を勝手に作るなんぞは止めてもらいたいものです。こういった無茶というか余計な仕様にするのはMSらしいとも言えますが。とにかく散々ひどい目にあったので私はWMPで音楽を再生するのはいっさいやめることにします。MP3ファイルの関連付けも変更しました。

STEP ー Pluginでタグの保存形式を固定する

このブログでも度々紹介しています音声ファイルのタグ編集ソフトSTEP(Super Tag Editor Plugin version)ですが、開発はもうされていない様子なのに未だに人気があるフリーウェアのようです。

むくまるもSTEP愛用者でありますが確かに使いやすくてもう手放せないソフトの一つとなっております。ちなみに現在Windows7 Home Premium 64bit版で使っておりますが(STEPは現在の最新バージョンv1.02)特に問題もなく動作しておりますので、Windows7に切り替えようか迷っている方もこのソフトに関しては安心して移行できます(「絶対!!」とは保証できませんが)。

MP3のタグには様々なバージョンがありますがタグ編集後にファイルを保存する際にタグのバージョンを自動的に統一してしまうTipsを紹介します。

※以前このブログの過去記事でMP3ファイルのタグは「ID3 v2.4 UTF-8」が最適な形式と書きましたが、このバージョンでは未対応でタグ情報が文字化けしてしまうソフトが結構ありましたので、現時点では「ID3 v2.3 UTF-16」で書き込むよう訂正させていただきます。過去記事を信じてしまった方ご迷惑をおかけしました。

保存形式の統一はプラグインの設定で行います。と言っても簡単でしてSTEPのメニューから「オプション」→「プラグイン」を選択してプラグインの設定ウインドウを表示させます。

次にプラグイン設定ウインドウから「STEP_mp」という項目を選択状態にしまして「設定」ボタンを押します。

STEP-P-00a.png
プラグインを選択して設定ボタンを押す

次に出てきたウインドウで「その他」のタブを選択します。そこで保存形式を(2箇所あります)変更し「OK」ボタンをクリックして終了です。

STEP-P-00.png
保存形式を設定する

それから古いMP3プレーヤーなどをお使いの場合は古いバージョンのタグ「ID3 v1.1」を付けておくと互換性を損ないません。STEPではファイルを保存したときにv2.3と一緒にタグを作成してくれます。ただしv1.1は字数制限が厳しいので長いトラック名などは途中できれてしまいますがこれは仕方がないです。仕様ですから。

STEP-P-01.png
保存時にID3 v1.1も付加されるように設定しておく

音楽ファイルに簡単にジャケ画像をつける ー MP3Tag

MP3などの音楽ファイルのタグ編集に必要なソフトは何をお使いでしょうか?むくまるはSTEP(過去記事参照)というタグ編集ソフトがいちばん使いやすくて長く愛用しています。しかしSTEPはジャケット写真をファイルに挿入する機能がありません。

MP3ファイルは画像を埋め込む仕様になっていますのでその曲が収録されているアルバムのカバーなどをファイルに埋め込むことができるのです。そしてiPodをはじめとするデジタル・オーディオ・プレイヤーやパソコンの音楽再生ソフトは埋め込まれた画像を表示する機能を持っています。

せっかくの音楽コレクションですからジャケット写真を見ながら曲を聴きたいものです。そこで今回紹介するのはMP3Tagという音楽タグ編集ソフトです。

では早速ソフトを入手してください。海外のソフトなのでダウンロードサイトは英語表記ですが殆ど迷わないで落とせると思います。

MP3Tag一時配布元のダウンロードページ

ダウンロードしたインストーラーは日本語対応になっていますので細かい手順は省略します。簡単にインストールできますから(最近このパターンが多いですが)。

インストールが終わったら起動する前に「Amazon.co.jp対応化ファイル」というのをダウンロードして導入してください。以下のサイトからダウンロードできます。なおソフトの日本語化ファイルは不要です。

amazon.co.jp 検索用プラグイン 配布先

ダウンロードしたら解凍して以下のフォルダに入れてください。Vistaと7の場合です。XPの場合は「ユーザー」フォルダのところを「Documents and Settings」に置き換えて下さい(XP環境がないので未検証です。間違っていたらすみません)。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Mp3tag\data\sources

これで準備完了です。MP3Tagを起動します。もし起動したときにメニューが日本語表記になっていない場合はキーボードショートカットで「Ctrl+O」と押してオプションを表示させます。Languageという項目を選択してJapaneseに変更します。再起動を促すウインドウが出ますのでそのまま「OK」ボタンを押して再起動してください。メニューが日本語になっているはずです。

それではジャケ画像を音楽ファイルに挿入してみましょう。まず画像を付けたいファイルの入ったフォルダを選択します。「Ctrl+D」と入力してフォルダを選択するかフォルダをドラッグ&ドロップしてエントリーに追加します。

ジャケ画像が手元ない場合はAmazonから取ってくる必要があります。画像を挿入したいファイルを全て選択状態にしてメニューから「タグの取得」→ 「Cover Art」→「Amazon.com」を選択して下さい。JPOPなら「Amazon.co.jp」の方を選択します。

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Cover Artを取得する

※このときファイルのタグにアルバムの名称が付いてないと探すことができないか、全く違う画像を取得してしまうので注意してください。

MTag-01.png
選択候補を確認する

取得が成功するといくつか候補が表示されます。ご自分で最適と思うものを選んでください。

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検索候補が複数ある場合は最適と思うものを選択して「Next」ボタンを押す

2c6d3a44.png

カバー画像が取得できた

プレビューで画像を確認してもし間違いがなければ「OK」ボタンを押します。これで選択したファイル全てにジャケ画像が挿入されました。簡単ですね。

MP3Tagは高機能なタグエディターですのでタグの自動取得や一括変換などの機能もありますが、設定をきちんとしていないと自動処理がうまくいかないことも多いです。直感的にタグを編集したい場合は前述の「STEP」でタグを編集して画像取りだけは「MP3Tag」を使用するという連係プレイもありです。

フリーソフトは自分が使いやすいと思った使い方をすればいいのです。何が何でもひとつのソフトを使うのではなく組み合わせて使うのが吉だと思います。

高音質のFLAC形式で音楽を保存してみる

パソコンで音楽を聴くといえば「MP3」「WMA」あたりが定番のファイル形式ですが、こういったファイル形式は非可逆圧縮といってデータが欠損しています。元々それほど音域が広くないロックやポップスなどに使うならそれほど音質の劣化は気になりません。

しかしクラシックや生楽器だけを使ったワールドミュージックなどを変換して聴いてみるとちょっとあらが目立つようになります。ちゃっちいパソコン用のスピーカーを使っているのなら出口が悪いのでいくらファイルに拘っても無駄ですが、音が良いスピーカーを繋ぐと結構音質が気になるようになります(個人差は当然ありますが)。

そこで今回は可逆圧縮という方式で音楽CDをパソコンに取り込んでみたいと思います。

まず可逆圧縮の説明ですがこれは元のデータの欠落が全く起こらない圧縮方式で、音楽CDならそこに収録されている音源と同じ音質のファイルができあがるというものです。しかしファイルのサイズは当然のことながらMP3やWMAに比べると大きくなります。

しかし今時の大容量HDDを使ったパソコンならデータが大きくてもあまり気にならないと思います。何百枚、何千枚もCDを取り込んだりしない限りまず容量不足に悩むことはないでしょう。「これだけは高音質のファイルで保存したい!」という時には可逆圧縮で音楽を保存してみてください。

今回使用するファイル形式はメジャーなFLACというファイル形式です。用意するソフトは以前このブログで紹介したBonk Enc(過去記事参照)というエンコーダです。

まずはBonk Encを起動させて取り込みたい音楽CDをドライブに挿入します。すると自動的にトラックを読み込んでCDDBから楽曲情報(そのCD登録されていれば)を入手してくれます。ここまではもちろんネットにつながった状態で作業を進めてください。

次にオプションを開いてエンコードの項目を「FLAC Audio Encoder」に切り替えます。これで準備は完了です。このままエンコードすればMP3のように一曲一ファイルでエンコードしてくれるのですが、今回は「すべての曲を一つのファイルにまとめる」ことにしましょう。これだけではどんな曲が入っているか分からなくなる可能性もありますので曲情報を記録したリスト「cue」も同時に作成することにします。

※cueにはギャップ情報、アーティスト情報、曲名情報が収録されます。

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メインウインドウで設定を変更する

これで準備完了しましたのでエンコードを開始してください。

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エンコードが終了すると保存先フォルダにcueファイルとデータファイルが保存される

私のパソコンの環境ではFLAC形式は「VLC media player」に関連づけされていますが他にはwinampやfoobar2000などでも再生することができます。試しにfoobar2000でcue ファイルを開いてみるとプレイリストに一曲ずつエントリーされていて普通にアルバムを聴くように再生が可能です。

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foobar2000でcueファイルを開いたところ

FLACは再生が速いのでも有名です。ファイルサイズは大きいですが無料で使えますし音質に拘る方はこの形式で音楽ライブラリを作るのも良いでしょう。もちろんフリーのエンコーダーですので安心して使えます。

※現在この「ブログ作成ツール」で画像のサムネイルが作成できなくなっています。とりあえず縮小画像で対応しましたが見づらくて申し訳ないです。ご了承ください。

カラオケを録音してPCで聴こう ー DAM★とも

■カラオケお好きですか?
今回は音楽ネタですが自分の歌を録音してパソコンで聴くことができる、カラオケ機器大手の第一興商がサービスを展開しているDAM★ともを紹介します。

DAM★ともに無料会員登録をするとカラオケボックスで自分が歌った曲を録音してパソコンで聴くことができます。その上録音した曲を公開設定にして他のメンバーに聴いて貰うこともできます(ちょっと自己満足的ではありますが)。

ではまずDAM★ともの会員登録をしてください。

DAM★とも トップページ

ページ左上に新規会員登録という項目があるのでそこをクリックして登録作業を行います。登録作業は簡単にできます。IDとパスワードを決めてパソコンのメールアドレスを入力します。すぐに認証メールが送信されてくるのでそこにリンクしてある認証ページにアクセスすれば登録は完了です。

この状態でまずプロフィール設定をしましょう。ニックネームやお住まいの都道府県、年齢(詐称可能)プロフィール用の画像(用意されているイラストしか使用できませんが)などを登録できます。

まだ自分の登録曲がありませんので他の人の上手い(?)曲を聴いてみましょう。うん、これなら自分の曲も公開できると思いましたか?それとも自分の実力のなさを痛感しましたか?まあ、その辺はご自分で判断してください(笑)

■DAMステーションでケータイ用のアプリをダウンロードする
ここからがちょっとややこしいのですが、自分で曲を録音するには別途club DAM MEMBERSHIPに会員登録する必要があります。登録方法は幾つかあるのですが今回はおサイフケータイを利用するやり方を説明します。

おサイフケータイをお持ちならまずこちらのページにアクセスしてケータイアプリのダウンロード方法を確認してください。

DAMステーション

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QRコードが載っているのでこの画像からでもアクセスできる

アプリをダウンロードしたらCDM(club DAM MEMBERSHIP)の会員登録をします。そしてケータイサイト上でDAM★ともIDとclub DAM MEMBERSHIP IDを紐付け設定します。これを行わないとカラオケが録音、公開できないので注意してください。以上で下準備は完了です。

■カラオケに行って早速録音
いよいよ録音ですがPremier DAM設置店でないと録音はできません。第一興商直営のBIG ECHO(ビッグエコー)なら全室Premier DAM設置なので大丈夫ですが、他店に行ったときはカウンターでPremier DAMの部屋を指定してください。Premier DAMがないと言われたら残念ですがその店で録音はできません。

部屋に入ったらDAMのリモコンでログイン作業を行いますが特に難しいことはないです。リモコンでログイン画面を表示してDAMのケータイアプリを起動させてリモコンの背面にかざせば自動的に通信が始まりログインできます。

録音は一曲単位でするので少し手間ですが頑張って録音してください。もし気に入らなければ途中でキャンセルしたり曲の登録を中止することもできます。

■録音した曲を聴く
録音した曲はPCサイトまたはケータイサイトで聴くことができます。保存をしなければ自動的に60日で消去されます。また気に入らなければ自分で削除することも可能です。気に入った曲は保存することで60日縛りを解除できます。最大で10曲まで保存できます。また保存した曲は最終ログインから1年間保存状態が維持されます。

さらに曲を簡単にDAM★ともメンバーに向けて公開状態にすることができます。しかし検閲が入りますので数日から一週間くらいは待たされます(最近は検閲期間が少し短くなったようです)。

最後に重要なことを一つ。曲を試聴できるブラウザはWindows版のInternet Explorer6.0以上のみだけです。またWindows Media Pllayer 10以上がインストールされていることも必須になります。MacやLinuxまたFirefoxでは曲は聴けないので注意してください。

しかしこのあたりはもう少し改善して欲しいですね。

■関連リンク
DAM★ともサポートページ