gnupackとはダウンロードした書庫ファイルを解凍するだけで、すぐにCygwin、emacs、gvimを利用できるパッケージソフトです。Windows上でUNIXライクなツール群を使用したい場合便利なソフトです。 最新版は以下のサイトから入手できます。

gnupackダウンロード

簡単なユーザーズガイドも用意されています。こちらを参照してください。

導入方法はユーザーズガイドを見れば殆ど問題はないでしょう。ただ少しだけ設定変更すると快適になる気がしたので、そこら辺をメモしときました。参考までに。因みに私はemacsとgvimは使わないので、その設定変更などは今回はしません。

※この記事の時点での最新版gnupack_devel-13.02-2015.05.24での設定です。

まず何もしないでstartup_cygwin.exeを実行すると、カレントディレクトリが/top(ログオンユーザーのデスクトップ)になっています。これでは何かと不便なので、これを/homeになるように設定変更します。それにはgnupackフォルダ直下にあるstartup_config.iniというファイルを編集します。

132行目の
Init_Current_Dir = %DESKTOP_DIR%
という行を以下のように変更します。
Init_Current_Dir = %HOME%
これで起動時のカレントディレクトリが/homeになります。

あとはbashの設定をお好みのように変えます。変更するファイルは/home/.bashrcです。

まずコマンドプロンプトは好みが分かれるところなので、この辺(Bash Prompt HOWTO)などを参考に変更してみてください。変更箇所は/home/.bashrcファイル112行目以下の「コマンドプロンプト」という設定項目です。

※設定箇所がよく分からない場合は、113行目から131行目までをコメントにして(行頭に「#」マークを付ける)。例えば、

export PS1='\e[;1m[$PWD]\e[m\n# '

と、一行で済ませてしまってもOKだと思います。

その他ではgrepコマンドのカラー設定がいまいち気に入らなかったので以下のように変更してみました。

/home/.bashrcファイル238行目の設定

export GREP_COLOR='01;41'

を以下のように書き換えます。

export GREP_COLOR='01;31'

これで検索対象の文字がRedの太文字で表示されるようになります。その他の色にしたい場合は、ansi_colorというコマンドを打つと色見本が表示されます。

bash


その他の端末の細かい設定は、bashウインドウのタイトルバーを右クリックして表示されるOptions...で行うことができます。主なオプションは「ウインドウの色設定」「ウインドウの透過設定」「カーソルの形状」、「フォント設定」「ショートカットキー設定」「マウスの挙動設定」、「ウインドウの詳細設定」などです。

options


Applyボタンを押せば変更がすぐに反映されるので、お好みの設定を探してみてください。

2015-05-28